お茶の端境期

2022/01/22

流石、大寒の季節ですね。連日寒い日が続いております。

お茶の端境期とも言えるこれからの時期は原材料が乏しくなってまいります。しかし、それとは逆にこれから3月頃まではお茶の需要が多くなり、上級煎茶の仕上げ(選別)した生の味を提供できるかが専門店の頑張りどころです。

5月の新茶は一応に旬の香りを味わっていただけますが、その初々しい風味は時期的な香りで瞬時に終わります。

夏の暑い季節には熱いお茶を飲むことが少なく、晩秋のころからお茶が恋しくなってまいります。そこで5月の新茶(一番茶)の中から夏越えできるしっかりした茶葉を選別、その味が保たれた茶葉を冷凍保存して冬を迎えます。

因みに昨年の秋ごろから、30代~50代の顧客がおいしいお茶の情報を求めてご来店くださる方が多くなりました。

専門店として如何においしいお茶を提供できるかは端境期のこの時期にかかっております。

山田茶園では一押しの近松緑茶(瑞鳳)は、四季折々の味に仕立てております。これからの寒い時期には深みのある味を嗜んでいただけるように精選しました。

100㌘入り・税込み¥1296-

瑞鳳の特長は、茶葉は濃い鮮緑色、硬く形状が揃ってツヤのあるお茶です。

味、香り、渋みはお湯の温度で変わってまいります。まろやかな甘みをお好みの場合、湯温は70℃・じっくり(60秒ほど)急須の中で蒸らしてから湯呑に注いで下さい。渋味の後に滋味を求めたい方には、湯温は90℃・浸した茶葉の開き具合を見ながら茶葉が緑色に変わったところで湯呑に注いでください。それが飲み頃です。

お好きな淹れ方でおいしさを表現し 、香りの余韻をぜひ堪能してください。日常で飲むお茶とは別次元の味わいを感じ、お茶の魅力を再認識していただければ幸甚です。