2021/12/05
今年もあと20日余りとなりました。
茶商の1年は5月の新茶に始まります。
毎年のことですが一番茶の出来栄えなど産地の情報が気になるところです。
今年は相対的に高い相場が続いておりましたが、上級茶は各産地とも売り込みが盛んでした。
やはりコロナの影響もあるのでしょうね。
秋口に入り、需要も安定してきたので、日本五大産地から味めぐりと称して販売を試みました。
日本文化の象徴でもあるお茶は、日本の各地で生産されています。気候、風土、土壌などにより、産地ごとに味や香りが異なるので、飲み比べの味めぐりを楽しんでは如何でしょうか。
そこで、今回は数あるお茶の産地の中から、当店の主な取引産地である静岡、京都、佐賀、福岡、鹿児島から銘茶の特徴や味わいについてご紹介します。
静岡、大井川上流の山間地 茶畑を覆う川霧が育む『川根茶』
浅蒸し製法で爽やかな香りと程よい渋みが特長。
京都、800年の歴史的な茶産地『宇治南山城茶』
冠せ茶(茶樹に覆いをして一週間後に摘採したお茶)香りとほのかな甘みを感じ、渋みが少ないお茶。
佐賀、伝統的な勾玉製法(茶葉を長く蒸し、揉まずに乾燥仕上げ)の『嬉野茶』
玉緑茶として親しまれ、渋みが少なくコクのあるお茶。
福岡、奥八女 良質の水と自然に育まれた山間地の『星野茶』
独自の栽培法で生み出した天然玉露と呼ばれている星野茶、ひと味違いを感じるお茶。
鹿児島、お茶の産出額日本一に躍進した『鹿児島茶』
県を代表する知覧茶は名実ともに優れた茶葉です。
日本茶の生産地は北は新潟の村上茶から南は沖縄さんぴん茶まで幅広く栽培されております。
日本の四季がもたらす気候、自然が育む風土はお茶によい環境と言えるでしょう。
良いお茶に出会えた喜びを大切に、今後もお茶一筋に頑張って参ります。