秋茶だより

2021/09/20

 

秋の長雨、ひと雨ごとに秋を感じてまいります。

深まりゆく秋とともにお茶の美味しい季節になってまいりました。

今回は秋のお茶についてご紹介させていただきます。

「秋限定蔵出し熟成茶」その年の新茶、4月下旬から5月初旬に摘んだ一番茶を荒茶の状態で低温保存し、じっくり熟成させることでコクと滋味が増します。

現代は冷凍保存ができますが、昔は大きな茶壷に入れ、密封して冷暗蔵に貯蔵して秋に蔵出し茶として価値ある味を楽しんだそうです。

秋茶の特長としては、新茶の香り・青苦味など初々しい若葉の風味から ひと夏寝かせて角が取れた味。春の新茶を熟成させた「蔵出し秋茶」は味の違いを感じさせてくれます。

日本最古の茶書・喫茶養生記の「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」の言葉通り、栄養価の高い日本茶はこれからの季節、風邪予防や免疫力を高める効果が期待できます。

因みに、10月に刈り取る秋摘み4番茶は夏の日差しを受けて育った茶葉で渋味と酸味のさっぱり感があります。

熱湯で淹れるとカテキンが多く抽出されます。

秋摘み4番茶は主に専門店で秋冬番茶として販売されております。

明日は中秋の名月。

芋名月とも言われています。

秋のお茶のおやつにさつまいもでお団子風のスイートポテトを娘が作ってくれました。(写真2枚目はスイートポテトの抹茶がけです。こちらも美味しかったです。)

秋の夜長をゆっくりと、お茶を淹れながら季節の味をお楽しみください。